*08:09JST 今日の為替市場ポイント:米長期金利上昇でドルは下げ渋る可能性 20日のドル・円は、東京市場では139円70銭から139円11銭まで下落。欧米市場では139円34銭から140円50銭まで反発し、140円07銭で取引終了。本日21日のドル・円は主に140円を挟んだ水準で推移か。米長期金利の上昇を受けて目先的にドルは下げ渋る可能性がある。

7月20日の米国債市場では長期債などの利回り水準が上昇し、ドル買いにつながった。この日発表された米経済指標は強弱まちまちの内容だったが、新規失業保険申請件数の減少が債券利回りの上昇につながったようだ。7月フィラデルフィア連銀景況調査と6月中古住宅販売件数は市場予想を下回ったが、特に意識されなかったようだ。来週25-26日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で0.25ポイントの追加利上げが決定される見込みだが、FOMCの声明で7月の利上げが最後となることが表明される可能性は低いとみられる。インフレ緩和を示唆するデータは増えているものの、2%の物価目標に戻る時期については予測困難であり、9月以降の金融政策見通しは引き続き不透明とみられる。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:米長期金利上昇でドルは下げ渋る可能性