*06:56JST NY債券:反発、インフレ緩和の思惑強まる 28日の米国長期債相場は反発。この日発表された3月個人消費支出(PCE)価格指数は前年同月比+4.2%にとどまり、2021年5月以降で最小の伸びとなったことが要因。同コア指数は前年同月比+4.6%。米国株式は上昇したが、米議会下院が可決した連邦債務上限引き上げ法案が議会上院を通過する見込みは乏しいため、安全逃避的な債券買いも一部で観測された。

CMEのFedWatchツールによると、28日時点で5月開催のFOMC会合で、FF金利の誘導目標水準が5.00-5.25%となる確率は80%程度。6月開催のFOMC会合で、FF金利の誘導目標水準が5.00-5.25%となる確率は65%程度。10年債利回りはアジア市場で3.547%近辺まで上昇したが、米国市場の終盤にかけて3.420%近辺まで低下し、取引終了時点にかけて3.422%近辺で推移した。

イールドカーブはフラットニング気配。2年-10年は-57.90bp近辺、2-30年は-32.70bp近辺で引けた。2年債利回りは4.01%(前日比:-5bp)、10年債利回りは3.42%(前日比-11bp)、30年債利回りは、3.67%(前日比:-9bp)で取引を終えた。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY債券:反発、インフレ緩和の思惑強まる