29日のドル・円は、東京市場では134円47銭から133円47銭まで下落。欧米市場では133円82銭まで買われた後、一時132円88銭まで反落し、133円00銭で取引終了。本日30日のドル・円は主に133円を挟んだ水準で推移か。米国株高を意識して、リスク回避的なドル売り・円買いがさらに拡大する可能性は低いとみられる。

日本銀行が長期金利の許容変動幅の拡大を決めたことについて、市場参加者の間からは「硬直的な金融政策運営が円安を加速させ、物価を押し上げる一因となったことは否定できないため、その点について早い時期に修正する必要があると判断したからではないか?」との声が聞かれている。ただ、長期金利の許容変動幅拡大については「黒田日銀総裁の意向に沿った決定であるとは言えない」との見方も出ている。日銀の次期総裁は1月中に発表される見込みであり、現時点で数名が候補者に挙げられているが、誰が任命されても物価目標値の見直しや金融緩和策の段階的な解除が想定される可能性が高いとみられる。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:米国株高を意識してドル売り抑制も