日経平均は97円高(9時10分現在)。今日の東京株式市場は買いが先行した。国内企業の3-5月期決算発表が増えており、好業績銘柄に資金が向かいやすくなっている。また、昨日の日経平均が400円を超す下げとなったことから、短期的な戻りを期待する買いが入りやすかった。一方、昨日の米株式市場で主要3指数(ダウ平均、ナスダック総合指数、S&P500)が下落したことが東京市場の株価の重しとなった。また、国内で新型コロナ感染が急速に拡大しており、経済活動の本格再開が後ずれするとの懸念に加え、中国上海の都市封鎖による中国経済の先行き不透明感が意識され、買い手控え要因となった。さらに、今晩6月の米消費者物価指数(CPI)が発表されることからこれを見極めたいとして積極的な買いを見送る向きもあったが、寄付き段階では買いが優勢だった。寄り後、日経平均は底堅く推移している。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 日経平均は97円高、寄り後は底堅く推移