■上げ渋り、金融引き締め推進による景気悪化の懸念残る

今週のポンド・円は上げ渋り。英中央銀行による追加利上げ観測は後退していないため、一時167円台後半までポンド高・円安に振れる場面があった。日英金利差拡大の思惑もポンド買いにつながった。しかしながら、金融引き締め推進による景気悪化の懸念は消えていないことから、リスク選好的なポンド買い・円売りは縮小。取引レンジ:164円48銭-167円85銭。

■伸び悩みか、英国経済の減速懸念強まる

来週のポンド・円は伸び悩みか。日本銀行は現行の金融緩和政策を堅持する方針で、円売り安心感がポンドを押し上げる展開となりそうだ。一方、英国の経済指標からインフレ高進が鮮明となり、英中央銀行による追加引き締めを期待したポンド買いが入りやすい。ただ、低調な国内総生産(GDP)から景気減速への懸念がより強まると予想され、リスク選好的なポンド買い・円売りがただちに拡大する可能性は低いとみられる。

○発表予定の英主要経済指標・注目イベント
・6月30日:1-3月期国内総生産改定値(前回:前年比8.7%)

予想レンジ:164円50銭-166円50銭


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情報提供元: FISCO
記事名:「 英ポンド週間見通し:伸び悩みか、英国経済の減速懸念強まる