米国株式市場は続落。ダウ平均は39.54ドル安の34411.69ドル、ナスダックは18.72ポイント安の13332.36で取引を終了した。4月の建設企業のセンチメントが悪化したほか、世銀が2022年の世界経済成長率を引き下げたため、寄り付き後、下落。加えて、連邦準備制度理事会(FRB)が5月連邦公開市場委員会(FOMC)で大幅利上げに踏み切るとの憶測が一段と強まり金利が上昇したため下げ幅を拡大した。同時に、押し目からは値ごろ感による買いも見られ一時上昇に転じる局面もあったがプラス圏を維持できず、戻り売りに押される展開となった。セクター別では、自動車・自動車部品や半導体・同製造装置が上昇した一方、医薬品・バイオテクが下落。

エネルギー資源会社のオキシデンタル・ペトロリアム(OXY)や石油会社のエクソン(XOM)は原油価格の上昇が業績に寄与するとの期待に上昇。銀行のバンク・オブ・アメリカ(BAC)は1−3月期決算で調整後の1株当たり利益が予想を上回ったため、上昇した。また、衣料小売りのギャップ(GPS)はアナリストの投資判断引上げで上昇。一方で、金融サービスのチャールズ・シュワブ(SCHW)は1−3月期決算で1株当たり利益が市場予想を下回ったことに失望し、売られた。航空会社のユナイテッド(UAL)はアナリストの投資判断引き下げで下落。

セントルイス連銀のブラード総裁は、インフレが非常に高過ぎるため、金利を中立水準にかなり速やかに戻す必要があると主張した。

Horiko Capital Management LLC

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ39ドル安、急速な利上げを警戒