2日のニューヨーク外為市場で、ドル・円は112円74銭から113円24銭まで上昇し、113円20銭で引けた。この日発表された新規失業保険申請件数が前回から増加も予想を下回り、さらに、ボスティック米アトランタ連銀総裁が経済にはかなりの勢いがあり、2022年3月末までに資産購入縮小を終了し、インフレが鈍化しなかった場合の利上げ前倒しに備える必要性を指摘、デイリー米サンフランシスコ連銀総裁も利上げに向けて計画策定開始を考える必要があると指摘するなど、タカ派発言を受けてドル買いが強まった。

ユーロ・ドルは1.1347ドルから1.1295ドルまで下落し、1.1301ドルで引けた。ドイツがワクチン未接種の国民に対する規制を強化したほか、欧州中央銀行(ECB)のレーン専務理事がインフレが一過性によるものとのハト派姿勢を維持したため、ユーロ売りが強まった。ユーロ・円は128円13銭から127円75銭まで下落。ポンド・ドルは1.3333ドルから1.3290ドルまで下落した。ドル・スイスは0.9178フランから0.9212フランまで上昇した。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:ドル下げ渋り、2022年の米利上げ確率高まる