26日のドル・円は、東京市場では113円68銭から114円08銭まで反発。欧米市場では、113円91銭から114円31銭まで上昇し、114円16銭で取引終了。本日27日のドル・円は主に114円台で推移か。原油先物の上昇を受けてリスク選好的な円売りがただちに縮小する可能性は低いとみられる。

26日のニューヨーク市場では、米国株式は小幅高となったが、米長期債利回りはやや低下した。この日発表された10月CB消費者信頼感指数と9月新築住宅販売件数は市場予想を上回ったものの、米長期金利は伸び悩んだ。市場参加者の間からは「経済指標の改善を受けて早期利上げの可能性が高まったことが長期債利回りの低下につながったようだ」との声が聞かれている。CMEのFedWatchによると、来年末時点で米政策金利が1%以上となる確率は50%超となっているようだ。米国の利上げは6月にスタートし、年内4回の利上げが実施される可能性がある。インフレ率が鈍化した場合、利上げは2回程度にとどまることも想定されるが、米長期金利は複数回の利上げによるインフレ抑制の可能性をある程度織り込んだ水準で推移するとみられる。


<FA>
情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:原油高を意識して円売り継続の可能性も