米7月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値は80.8と、6月85.5から上昇予想に反して低下し、2月来で最低となった。現在景況感は84.5と、6月88.6から上昇予想に反し低下し、昨年8月来で最低となった。消費者先行景況感も78.4と、6月83.5から予想外に低下し2月来で最低。米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ期待指標として注目している同指数の1年期待インフレ率速報値は4.8%と、6月4.2%から上昇し、2008年8月来で最高。5-10年期待インフレ率速報値は2.9%と、6月2.8%から上昇した。

同時刻に米商務省が発表した5月企業在庫は前月比+0.5%となった。伸びは4月+0.1%から拡大。2月来で最大となった。売上高は前月比-0.3%と、4月+0.6%からマイナスに落ち込んだ。売上在庫比率は1.26と、1.25から上昇。

予想外に低下した消費者信頼感指数を受けて強い成長への期待が後退、米国債相場は下げ止まった。10年債利回りは1.34%から1.31%まで低下した。ドル買いも後退。ドル・円は110円34銭から110円14銭まで下落した。ユーロ・ドルは1.1795ドルから1.1809ドルまで反発した。
【経済指標】
・米・7月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値:80.8(予想:86.5、6月:85.5)
・米・7月ミシガン大学1年期待インフレ率速報値:4.8%(6月:4.2%)
・米・7月ミシガン大学5-10年期待インフレ率速報値:2.9%(6月:2.8%)
・米・5月企業在庫:前月比+0.5%(予想:+0.5%、4月:+0.1%←-0.2%)

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情報提供元: FISCO
記事名:「 【市場反応】7月ミシガン大消費者信頼感指数速報値は予想外に低下、強い成長期待が後退