10日のニューヨーク外為市場でドル・円は108円65銭から108円87銭まで上昇して引けた。4月雇用統計の冴えない結果を受けて、米連邦準備制度理事会(FRB)が長期にわたり大規模緩和を維持するとの見方に長期金利の低下に伴うドル売りが優勢となった。その後、ダラス連銀のカプラン総裁がインタビューで経済が著しく進展したら緩和縮小協議を早めに開始することが健全との見解を再表明したほか、今週予定されている国債入札を織り込む債券売りが優勢となり、金利が上昇に転じたためドル売りも後退。

ユーロ・ドルは1.2178ドルまで上昇後、1.2143ドルまで下落して、引けた。

  
ユーロ・円は132円36銭から132円09銭まで下落。

  
ポンド・ドルは1.4087ドルから1.4158ドルまで上昇した。ジョンソン首相が17日からロックダウン解消の第3段階入りするとの発表で回復期待がポンド買いにつながったほか、スコットランド選挙結果を受けて、英国からの独立をめぐる住民投票を早期に実施するとの懸念が後退したため安心感からポンド買いが優勢となった

ドル・スイスは0.8986フランまで下落後、0.9008フランまで上昇した。 [経済指標]・特になし <KY>
情報提供元: FISCO
記事名:「 5月10日のNY為替概況