21日のニューヨーク外為市場でドル・円は、107円98銭まで下落後、108円20銭まで反発し、108円08銭で引けた。新型コロナウイルス変異株感染拡大を受けて米国務省は、英国、カナダ、フランス、ドイツなど100カ国近くを渡航禁止国に指定し、世界経済の回復鈍化への懸念が高まったことから、リスク回避のドル売り・円買いが観測された。その後、カナダ中央銀行が金融緩和策の縮小を発表したことから、景気回復への期待が浮上し、ドル買いやリスク先行の円売りも観測された。

ユーロ・ドルは1.1999ドルへ弱含んだのち1.2039ドルまで上昇して、1.2034ドルで引けた。ユーロ・円は129円64銭まで下落後、130円14銭まで上昇。ポンド・ドルは1.3886ドルまで下落後、1.3943ドルまで反発した。ドル・スイスは0.9196フランまで上昇後、0.9164フランまで反落した。

<MK>
情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:カナダ中銀が金融緩和策の縮小開始