米国株式市場は続落。ダウ平均は256.33ドル安の33821.30ドル、ナスダックは128.50ポイント安の13786.27で取引を終了した。インドなどで新型コロナウイルス変異種感染が再び拡大、世界経済の回復を抑制するとの懸念に寄り付き後、下落。終日軟調に推移し、引けにかけて下げ幅を拡大した。セクター別では、耐久消費財・アパレル、銀行が売られ、公益事業、不動産が買われた。

製薬会社のジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)は同社製ワクチンの接種中断にもかかわらず決算が予想を上回ったほか、欧州医薬品庁が同社製ワクチンの効果がリスクを上回るとの判断を受け、EU、ノルウェーなどへの出荷が再開されたことが明らかになり、上昇。鉄道会社のカンザスシティ・サザン(KSU)は同業のカナディアン・ナショナル・レールウェイによる買収提案を好感し、大幅上昇した。一方、航空機メーカーのボーイング(BA)はスミス最高財務責任者(CFO)の退任と、最高経営責任者(CEO)の引退年齢引き上げを発表し、下落。アルトリア(MO)などのタバコメーカーは、バイデン政権が米国内で売られているタバコのニコチン含有量の規制を検討していると報じられ、下落した。スポーツ用品メーカーのナイキ(NKE)はシティが投資判断引き下げ、下落した。

携帯端末のアップルはオンラインで「springloaded」と題した新製品発表イベントを開催し、自社製のチッブM1搭載の新型アイパッドプロやアイマック、4Kのテレビなどを発表した。

Horiko Capital Management LLC

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ256ドル安、世界の新型コロナ感染拡大を警戒