米国株式市場は上昇。ダウ平均は424.51ドル高の31961.86ドル、ナスダックは132.77ポイント高の13597.96で取引を終了した。長期金利上昇の警戒感に寄り付き後、下落した。連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が上院議会での証言に続き下院議会証言でも長期にわたり金融緩和を維持する方針を繰り返したほか、食品医薬品局(FDA)スタッフが製薬会社ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)開発の新型コロナワクチンの緊急使用許可を支持する報告書を発表、近く緊急使用が承認されるとの期待も景気回復期待につながり、主要株式指数はプラスに転じた。ダウは引けにかけて上昇幅を拡大、史上最高値を更新して終了。セクター別では、エネルギーや自動車・自動車部品が上昇、公益事業は下げた。

電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)はアーク・インベストメント・マネジメントを率いるウッド最高経営責任者が押し目での株式購入を明らかにし上昇。石油会社のエクソンモービル(XON)は一部の英国資産売却を発表し上昇した。航空機メーカーのボーイング(BA)や重機メーカーのキャタピラー(CAT)などの景気敏感銘柄も買われた。一方、オンライン決済サービスのスクウェア(SQ)は第4四半期決算で売上が予想を下回り急落した。

FRBのパウエル議長は下院での議会証言で、「インフレ目標の達成には3年ほどかかる可能性がある」「最大雇用には程遠い」などと述べ、インフレや景気過熱への懸念を一蹴。引き続き慎重な姿勢をとることを強調した。

Horiko Capital Management LLC

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ424ドル高、景気回復期待が後押し