19日の米国長期債相場は続落。バイデン大統領が提示している1兆9000億ドル規模の新型コロナウイルス追加経済対策は近く承認されるとの観測が広がり、長期債などの利回り水準は上昇した。新型コロナ追加経済対策法案について、民主党上院のシューマー院内総務は、上院では3月14日までに可決を目指すと表明している。米雇用情勢の改善は遅れているものの、ワクチン接種のペースは加速する可能性があることや、追加経済対策案成立への期待で米株価指数は小幅高で引けており、安全逃避的な債券買いは縮小しつつある。10年債利回りは、一時1.363%近辺まで上昇した。

イールドカーブは、短・超長期間でスティープニング気配。2年−10年は+123.10bp近辺、2年−30年は+202.40bp近辺で引けた。2年債利回りは0.11%(前日比:0bp)、10年債利回りは1.34%(同比:+5bp)、30年債利回りは、2.13%(同比:+5bp)で取引を終えた。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY債券:続落、追加経済対策案成立への期待高まる