4日のドル・円は、東京市場では104円98銭から105円26銭まで上昇。欧米市場では、105円14銭から105円57銭まで続伸し、105円56銭で取引終了。本日5日のドル・円は主に105円台で推移か。米雇用情勢の改善を意識して、ドルは底堅い動きを維持するとみられる。

米労働省が5日に発表する1月雇用統計は、非農業部門雇用者数は前月比+10万人程度、失業率は6.7%と予想されている。参考指標となる1月ADP雇用統計では、民間部門雇用者数が17.4万人増加していることから、一部の市場参加者は「労働省発表の非農業部門雇用者数は10万人超の増加が期待できる」と予想している。4日発表された新規失業保険申請件数は、77.9万件で予想以上に減少しており、雇用情勢は改善傾向にあることを示唆した。

5日に発表される1月雇用統計が市場予想を上回る強い内容だった場合、米国債利回り曲線の傾斜化(長短金利差の拡大)やドル高進行の可能性がある。ドル・円については200日移動平均の上抜けが想定されており、108円近辺が新たな目標になるとの声が聞かれている。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:米雇用情勢の改善期待でドルは底堅い動きを保つ見込み