15日の米国長期債相場は反発。この日発表された12月小売売上高速報値は、前月比-0.7%と3カ月連続で減少し、市場予想の0.0%程度を大幅に下回ったことが債券利回りの低下につながった。その後発表された12月鉱工業生産は、前月比+1.6%と市場予想の同比+0.5%程度を大幅に上回ったが、ウイルス変異種の感染拡大やユーロ安米ドル高を受けて安全逃避的な債券買いも観測されており、債券利回りの反発を抑えた。大規模な追加経済政策による財政支出の拡大を想定した債券売りは一巡しつつある。10年債利回りは一時1.118%近辺まで反発したが、取引終了時点にかけて1.084%近辺まで低下した。

イールドカーブは、フラットニング気配。2年−10年は+95.40bp近辺、2年−30年は+170.70bp近辺で引けた。2年債利回りは0.13%(前日比:-1bp)、10年債利回りは1.08%(同比:-5bp)、20年債利回りは1.64%(同比-3bp)、30年債利回りは、1.84%(同比:-3bp)で取引を終えた。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY債券:米長期債相場は反発、小売売上高は3カ月連続の減少