17日のドル・円は、東京市場では103円56銭から103円15銭まで下落。欧米市場では、103円24銭から102円88銭まで下げた後、103円18銭まで反発し、103円10銭で取引終了。本日18日のドル・円は、主に103円台前半で推移か。ユーロ高・米ドル安は継続していることから、リスク選好的なドル買い・円売りは引き続き抑制される可能性がある。

9000億ドル規模の新型コロナウイルス追加経済対策を巡る米議会指導部の協議は継続しているものの、つなぎ予算が失効する12月18日深夜までに合意できない可能性もあるため、つなぎ予算の期限は22日まで延長されるとみられている。報道によると、協議自体は進展しているようだ。市場参加者の間では「追加経済対策についての合意形成は22日までに実現可能」との見方が多いようだ。

17日の米国株式は、こうした動きを想定して強い動きを見せたが、追加経済対策法案が議会で可決された時点で株高は一服するとの声も聞かれている。為替については、ユーロの動向が引き続き注目されている。ユーロ・ドルの相場動向はドル・円など他通貨の値動きにも一定の影響を与えていることから、年末にかけてユーロ高・米ドル安が進行した場合、一部の投資家は「ドル・円は年初来安値(101円19銭)に接近する可能性がある」と指摘している。


<CS>
情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:ユーロ高継続でドル買い・円売りは抑制も