7日のニューヨーク外為市場でドル・円は、104円18銭から103円92銭まで下落し、104円05銭で引けた。新型ウイルス感染者数の急増で外出規制が強化されたことや、追加経済対策成立は微妙との見方が広がったことから、米国債利回りの低下に伴うドル売りが優勢となった。

ユーロ・ドルは1.2166ドルまで上昇後、1.2108ドルまで下落し、1.2110ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)が今週開催の理事会で追加金融緩和パッケージを発表する見込みであることや、ドイツが外出規制強化を検討しているとの報道で、ユーロ売りが再燃。ユーロ・円は126円48銭から125円97銭まで下落。ポンド・ドルは1.3265ドルから1.3406ドルまで反発。一部英紙の報道を受けて英国と欧州連合(EU)の通商交渉決裂懸念に一時ポンド売りが強まったが、ジョンソン英首相とフォン・デア・ライエン欧州委員会委員長が声明で交渉継続を表明したことから、ポンドの買戻しが強まった。ドル・スイスは0.8913フランから0.8876フランまで下落した。

<MK>
情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:ウイルス感染増加を警戒してドル上げ渋り