本日のマザーズ先物は反落が予想される。30日の米国市場は予想を下回った経済指標に加え、トランプ政権が中国の半導体メーカーや中国国営の大手石油グループをブラックリストに加える可能性が報じられると米中対立への懸念が再燃し寄り付きから下落した。新型ウイルス感染者数が増加基調にあることや規制強化が景気の足かせとなると引き続き懸念されたほか、共和党・民主党の譲歩の姿勢が見られず間もなく議会が休会に入ることなどから年内の追加経済対策成立期待も後退したため終日軟調な推移となった。ハイテク通信株の比率が高いナスダックは反落。本日のマザーズ先物は米国市場が下落したことや、ナイトセッションがマイナスで取引を終了した流れを引き継ぎ反落でのスタートが予想される。国内では、小池都知事が内閣府に、自治体情報システムのクラウド活用を推進するために具体的なガイドラインを提示することを要望したと日本経済新聞が報じている。このことから、時価総額上位のフリー<4478>
やラクス<3923>などクラウド関連銘柄が注目され相場を下支えすることが期待される。日足チャートでは25日線を超えているが、米国市場が反落したことで、いったんは利食い売りに押される展開となり上値は重くなることが予想される。上値のメドは1260.0pt、下値のメドは1180.0ptとする。

<FA>

情報提供元: FISCO
記事名:「 マザーズ先物見通し: 反落、米国市場下落で利食い売り先行か