本日のマザーズ先物は反落が予想される。9日の米国市場は、米大統領選の結果に目処がつき不透明感が一段と後退したほか、新型コロナワクチン開発で大きな前進が見られ、実用化期待に景気見通しが大きく改善し寄り付きから大きく上昇。ハイテク株から景気循環株へのポートフォリオの移行が目立ちダウ平均株価は日中取引で過去最高値を更新した。一方、ナスダック総合指数は下落となった。本日のマザーズ先物は、米ナスダックが下落したことやナイトセッションがマイナスで取引を終了した流れを引き継ぎ、反落でのスタートが予想される。国内では昨日に、時価総額上位のJMDC<4483>が250万株の公募売り出しを発表していることや、アンジェス<4563>も2447万株の第3者割当を発表していることで株式の希薄化懸念が高まり、相場の重しとなることが予想される。菅首相が補正予算の編成で、追加経済対策を指示と日本経済新聞が報じていることは一定の下支え要因となりそうだが、個別銘柄の要因や高値警戒感もあることで全体的に軟調な展開が想定される。本日の上値のメドは1280.0pt、下値のメドは1180.0ptとする。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 マザーズ先物見通し:反落、時価総額上位銘柄の増資で希薄化懸念が重しに