23日のドル・円は、東京市場では104円88銭から105円20銭まで反発。欧米市場でドルは、104円93銭から105円49銭まで上昇し、105円39銭で取引終了。本日24日のドル・円は、主に105円台で推移か。安全逃避的なドル買いは続いており、新たな円買い材料が提供されない場合、ドルは下げ渋る可能性がある。

23日のニューヨーク市場では、米国株安や世界経済の先行き不安を警戒して、安全逃避的なドル買いが観測された。米長期債利回りは一時上昇したが、株安を意識して利回りは上げ渋った。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長はこの日の議会証言で、「議会とFRBは景気回復の強化に取り組んでおり、現状政策を維持する必要がある」との見方を伝えたが、追加の財政支援が必要との見方も示したことが債券利回りの上昇につながったとみられる。

FRBは追加の財政支援策を引き続き求めているものの、財政支援策が短期間で成立する見込みは薄いことから、市場関係者の間からは、「金融市場の不確実性はさらに高まり、米国株式の軟調地合いは継続する可能性がある」との声が聞かれている。為替については、主要通貨に対するドル買いが続くとの見方は多いものの、米国の経済見通しは不透明であり、ドル上昇の余地は大きくないとの声も一部で聞かれている。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:安全逃避的なドル買い継続の可能性