9月1日のドル・円は、東京市場では106円03銭から105円59銭まで下落。欧米市場でドルは105円61銭から106円15銭まで反発し、105円94銭で取引終了。

本日2日のドル・円は、106円を挟んだ水準で推移か。米長期金利は伸び悩んでいるものの、米国株式は強い動きを見せており、リスク回避的なドル売り・円買いは抑制される可能性がある。

報道によると、米連邦準備制度理事会(FRB)のブレイナード理事は1日、「新型コロナウイルス感染拡大の影響克服に向けFRBは向こう数カ月に新たな措置を打ち出す」との見方を伝えた。FRBはインフレ率が一時的に2%を上回ることを容認し、長期的に平均2%の目標達成を目指すが、最大雇用の確保も図る。ブレイナード理事によると、「最大雇用の実現とインフレ率を長期的に平均2%とする目標を達成するために、必要な緩和を提供することが重要」とされる。

市場関係者の間からは、「FRBの現行の金融政策は市場安定化に寄与しているが、ブレイナード理事の見解によると、FRBはさらなる金融緩和を計画している可能性が高い」との声が聞かれている。5年債など特定の年限における債券利回りの目標水準が設定される(長短金利操作)可能性は高まっているようだ。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:米国株高を意識してドルは下げ渋る可能性