28日の米国長期債相場はやや反発。米商務省がこの日発表した7月の個人消費支出は、前月比+1.9%、7月のPCEコア価格指数は前年比+1.3%と市場予想を上回ったものの、市場参加者の間からは「米連邦準備制度理事会(FRB)が発表した金融政策の新たな指針(戦略)についての評価は定まっていない」との声が聞かれており、押し目買いが増えたことで長期債などの利回りはやや低下した。新たな指針ではインフレ率が一時的に2%を上回ることが容認されていることについて、「FRBは長期債利回りの過度な上昇を望んでいないため、利回り目標の設定などの新たな措置が導入される可能性は消えていない」との見方も出ている。10年債利回りは0.752%近辺から、一時0.711%近辺まで低下した。

イールドカーブはややスティープニング気配で推移。2年−10年は+59.90bp近辺、2年−30年は+137.80bp近辺で引けた。2年債利回りは0.13%(前日比:-3bp)、10年債利回りは0.72%(同比:-3bp)、20年債利回りは、1.27%(前日比:-2bp)、30年債利回りは1.50%(同比:-1bp)で取引を終えた。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY債券:米長期債相場はやや反発、押し目買いが入る