米国株式相場は続伸。ダウ平均は378.13ドル高の28308.46ドル、ナスダックは67.92ポイント高の11379.72ポイントで取引を終了した。トランプ政権が新型コロナウイルス治療での血漿療法を緊急承認したほか、英アストラゼネカとオックスフォード大学が開発しているワクチンを大統領選前に承認・実用化することを検討しているとの報道を受けて、寄り付きから上昇した。フロリダ州の感染件数も6月中旬以来の低水準に改善するなどウイルス感染に鎮静化の傾向が見られることも好感され、終日堅調に推移した。セクター別では自動車・自動車部品、銀行が上昇した一方で、ヘルスケア機器・サービスが下落した。

クルーズ船を運営するカーニバル(CCL)、ノルウェージアン(NCLH)など、ワクチン開発に伴う業績改善期待で上昇。また、航空大手デルタ航空(DAL)は国際線50便の運航再開が報じられ上昇した。携帯端末のアップル(AAPL)、電化製品小売りのベストバイ(BBY)、農業機械メーカーのディア(DE)はアナリストの目標株価、投資判断引き上げが好感され上昇。一方で、ビデオ会議サービスのズームビデオ(ZM)は全米システム障害が発生したことが嫌気されて下落した。

共和党は2020年大統領選挙に向けた全国大会開幕に伴いトランプ氏を大統領候補、ペンス氏を副大統領候補に指名した。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ378ドル高、新型コロナワクチンや治療薬への期待広がる