17日のドル・円は、東京市場では106円66銭から106円40銭まで下落。欧米市場でドルは106円53銭から105円94銭まで続落し、106円00銭で取引終了。

本日18日のドル・円は、主に106円近辺で推移か。米製造業景況感のさらなる改善は難しくなっていることから、目先的にリスク選好的なドル買いは抑制される可能性がある。

ニューヨーク連銀が17日公表した8月製造業景気指数は、7月の17.2から3.7に低下した。市場予想は15.0程度だった。雇用指数はやや改善したが、新規受注指数は-1.7で、前月の13.9から急低下した。6カ月先の業況感は7月の38.4から34.3に低下した。市場関係者の間からは、「全米レベルの指標ではないものの、8月の内容は予想をかなり下回っており、製造業景況感のさらなる改善を期待することは難しくなった」との声が聞かれている。

9月1日発表予定の8月ISM製造業景況指数を点検する必要があるものの、フィラデルフィア、リッチモンド、ダラスの地区連銀が公表する8月の製造業関連の景況指数が総じて7月実績を下回った場合、米国経済の急回復観測はさらに後退し、長期金利や為替相場にも大きな影響を及ぼす可能性がある。



<CS>

情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:米製造業景況感の悪化を警戒してドル買い抑制も