みなさんこんにちは、フィスコマーケットレポーターの高井です。今回は、最もおたずねしにくいお金の話ナンバーワン、「今の貯蓄額は?」というアンケートについて取り上げたいと思います。

■ズバリ、今の貯蓄額はいくら?
家庭の資産管理に関するアンケート「ズバリ、今の貯蓄額はいくら?」(※)の結果を見てみましょう。最も多かったのは2,000万円以上の貯蓄額で26%。次に多いのが50万円未満で19%。次に100-300万円未満が17%となりました。なお、回答者の年齢層としては、30-50代が中心となっています。

■2,000万円が意識される理由
それにしても2,000万円以上の回答者が最も多かったという結果には個人的に驚いたのですが、みなさんいかがだったでしょうか。「老後に、年金とは別に2,000万円必要だ」という金融庁のレポートに端を発した「老後2,000万円問題」が話題になったことで、貯蓄2,000万円が1つの節目として意識されているものと思いますが、実際に回答者のコメントからも「貯蓄は老後までに2,000万円」「夫婦それぞれ、2,000万円ずつ貯めたい」という声がありました。

■年齢層が高くなるほど貯蓄額が多いというわけではない
またアンケ—ト結果として興味深かったのは、40代、50代の年代内での貯蓄額の割合を比べてみたところ、50-100万円未満、2000万円以上の割合が多く、両極端な結果となっていました。老後資金を意識し貯蓄のモチベーションが高くなっている一方で、子供が成長し教育費がかかってしまうタイミングでもあるため、貯蓄がしづらくなっている人もいるのかもしれません。なお、20代にしてすでに2,000万円以上を貯めたという方は、「デフレ時代を生きてきたことから将来に漠然とした不安があり、まだ貯金を続けていきたいと思っている」と語っていました。

■「投資」は金融資産にするだけのものではない
私の友人には、「ほぼ全く貯金をしない」という確固たる意思を持った人がいます。食品開発の仕事に就いている友人は、舌を肥えさせ、また社内での地位を確立するために、人一倍食べ歩きにお金をかけています。また、金融機関で営業をしている友人は、人脈を作って将来起業をするために出会いの場にお金をかけています。2人に共通しているのは、「現時点では、自分に投資をするのが一番リターンは大きいと思っている」ということです。一見、向こう見ずな印象ですが、キャリアを成功させてリターンを得るという戦略を持っています。今回のアンケート結果だけを見ると、貯蓄額が高い人が良い、というように思いますが、一番大切なのは戦略的にお金を配分することができているかだと思わされます。

フィスコマーケットレポーター 高井ひろえ

(※)アンケート:SBI証券「知っトクおかねコミュニティ」(2020年5,6月調査 N=286)
https://www.beach.jp/circleboard/af07216/topic/1100208704927




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情報提供元: FISCO
記事名:「 ズバリ、今の貯蓄額はいくら?