本日のマザーズ先物は、続落が予想される。16日の米国市場は先週分の新規失業保険申請件数が予想を上回り17週連続で100万件以上のペースを保っており労働市場の遅い回復が嫌気され下落で寄り付いた。その後、フロリダでのコロナウイルスの死亡者が1日当たり156人と過去最高を更新したことが市場に伝わったことも上値を抑える要因となった。また、今まで相場を支えてきたハイテク株も弱く、終日軟調推移となった。
ハイテク通信株の比率が高いナスダックは安い。本日のマザーズ先物は、軟調な海外市場や上値の重いナイトセッションの流れを引き継ぎ続落が予想される。国内では東京都の新型コロナの感染者が286名と高水準で続いていることで、景気回復が遅れる懸念が高まり、投資家のリスクセンチメントの低下が予想され、先物には下押し圧力となることが予想される。ただし、感染者の増加は時価総額上位のアンジェス<4563>などのバイオ株や巣篭り関連のメルカリ<4385>には下支え要因となることから、これらの銘柄の動向が本日の相場を左右することが予想される。上値のメドは999.0pt、下値のメドは945.0ptとする。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 マザーズ先物見通し:感染者増に伴う景気回復懸念が重し