22日のドル・円は、東京市場では106円76銭から107円01銭まで反発。欧米市場でドルは106円97銭まで買われた後に106円79銭まで下落し、106円91銭で取引終了。

本日23日のドル・円は、主に106円台後半で推移か。新型コロナウイルス感染の再拡大を警戒してリスク選好的なドル買いは引き続き抑制される可能性がある。

22日発表された5月中古住宅販売件数は、年率換算で400万戸を下回る水準となったが、中間価格は前年同月比で上昇していたことから、市場関係者の間では「住宅市況は6月中に底入れする」との期待が広がっているようだ。雇用情勢が改善しつつあることは、中古住宅市場に対する有力な支援材料になるとみられており、中古住宅市況は6月以降、段階的に回復に向かう可能性が高いとみられる。ただ、現時点で新型コロナウイルスの感染再拡大に対する警戒感は消えていないため、複数の州における新規感染者数の動向には引き続き注意が必要となる。ドル・円については、107円台前半に顧客筋や短期筋のドル売り興味が残されており、上値の重い状態がしばらく続くとみられる。




<CS>

情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:ウイルス感染再拡大への懸念残り、ドル買い抑制も