19日のドル・円は、東京市場では107円30銭から107円52銭まで反発。欧米市場でドルは107円35銭まで下げた後に108円09銭まで上昇し、107円70銭で取引終了。

本日20日のドル・円は、主に107円台後半で推移か。米国株安を意識して、リスク選好的な円売りは抑制される可能性がある。

19日に行なわれたムニューシン米財務長官とパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言では、「FRBが追加の資金供給に関して引き続き検討している」との(パウエル議長)見解が表明されたが、市場関係者の間からは「FRB議長の発言内容は想定内」との声が聞かれており、目立った市場反応は確認されなかったようだ。ただ、ムニューシン米財務長官は「中間層の減税は検討すべき」と述べており、この発言を意識したドル買いが観測されたようだ。

なお、米連邦議会予算事務局(CBO)は19日、「4-6月期の成長見通しは-38%、2020年は-5.4%」との予測を提示した。4-6月期の成長見通しは前例のない大幅なマイナス成長になることは避けられないが、7-9月期以降については市場の見方が分かれている。一部の市場関係者は「パウエルFRB議長は米国経済の急速な回復を期待していない」と指摘しており、金融政策面の追加措置が講じられると予想している。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:米国株安を意識して、リスク選好的な円売り抑制も