米国株式相場は下落。ダウ平均は457.21ドル安の23764.78ドル、ナスダックは189.79ポイント安の9002.55ポイントで取引を終了した。全米各州での経済活動再開への動きが引き続き好感され、朝方は上昇して寄りついた。しかし、米国政府の新型ウイルス対策チームを率いる国立アレルギー・感染症研究所のファウチ所長が上院での証言で、政府が示したルールに従わない早過ぎる経済活動の再開に警鐘を鳴らしたためウイルス感染「第2波」への警戒感が高まり下落する展開となり、引けにかけては下げ幅を拡大した。セクター別では不動産、銀行が大きく下落。家庭・パーソナル用品の下落は小幅にとどまった。

天然ガス大手チェサピーク・エナジー(CHK)は、破産法申請を検討しているとの報道を受け急落。また、石油大手のシェブロン(CVX)は、アナリストによる投資判断引き下げが嫌気され下落した。航空機メーカのボーイング(BA)は、旅客機の受注残が低水準に落ち込んだことが明らかになり下落。また同社カルホーンCEOが航空大手の破綻の可能性に言及し、デルタ航空(DAL)やアメリカン航空(AAL)、ユナイテッド航空(UAL)が売られた。一方で、オンラインのフードデリバリーサービスを提供するグラブハブ(GRUB)は、ウーバーイーツを展開している配車サービスのウーバー・テクノロジー(UBER)が買収案を提示したとの報道を受けて急伸した。

不正会計疑惑が浮上した中国のコーヒーチェーン、ラッキンコーヒーはCEO、COOの解任を発表した。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ457ドル安、ウイルス感染「第2波」を警戒