4月30日のドル・円は、東京市場では106円88銭から106円41銭まで下落。欧米市場でドルは106円45銭まで下落した後、107円50銭まで反発し、107円23銭で取引終了。

本日5月1日のドル・円は、107円台前半で推移か。新たなドル買い材料が提供されない場合、リスク選好的なドル買いはやや抑制される可能性がある。

欧州連合(EU)統計局が4月30日発表した今年1-3月期のユーロ圏域内総生産(GDP)速報値は、前年比-3.3%(前期比-3.8%)となった。EU統計局によると、統計開始以来、最大の減少率を記録した。新型コロナウイルスの感染拡大によって3月に大部分の経済活動が停止したことが要因とみられている。市場参加者の大半は今年前半(特に4-6月期)のユーロ圏経済が前例のない落ち込みを記録することを想定しており、7-9月期以降の域内経済の動向を注目している。

欧州中央銀行のラガルド総裁は30日、「パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)が2020年末前に終了することはない」、「年末を超えて継続する可能性がある」との見方を示した。市場関係者の間からは、「域内経済の段階的な再開によって7-9月期の経済成長率はプラスになる見込みだが、景気回復のペースは米国よりも緩慢なものとなる可能性がある」との声が聞かれている。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:リスク選好的なドル買いはやや抑制される可能性