米国株式相場は反落。ダウ平均は592.05ドル安の23650.44ドル、ナスダックは89.41ポイント安の8560.73ポイントで取引を終了した。中小企業支援策の追加資金を巡り民主党と共和党の協議が難航していることを嫌気して、売りが先行。NY原油先物(5月限)が急落し歴史上初めてのマイナス圏での取引に入ると、株式相場も下げ幅を拡大する展開となった。セクター別では公益事業、不動産が大きく売られたが、医薬品・バイオテクや小売の下落は最小にとどまった。

飛行機メーカーのボーイング(BA)は、中国国家開発銀行(CDB)リーシングが29機の737マックス機の注文をキャンセルしたとの報道が嫌気され下落。航空大手のユナイティッド航空(UA)は、1-3月期決算で21億ドルの損失を計上し下落した。また、エンターテインメント会社のウォルト・ディズニー(DIS)は、アナリストによる同社の投資判断引き下げが嫌気され下落。一方、小売ドラッグストアのライトエイド(RAD)は、店内での新型ウィルス検査を拡大すると発表し急伸した。また、ファストフードのシェイク・シャック(SHAK)は、株式売り出しで1.5億ドルの資金調達に成功したため、中小企業支援で政府から承認された融資1000万ドルを返金すると発表し大きく上昇した。

中小企業支援策への追加資金拠出についてムニューシン米財務長官は、民主党との合意が近いと述べたものの、相場を押し上げるには至らなかった。

Horiko Capital Management LLC



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ592ドル安、原油暴落や中小企業支援策の増額合意なく失望感