13日のドル・円は東京市場では108円53銭から107円79銭まで下落。欧米市場でドルは108円09銭まで買われた後に107円50銭まで下落し、107円73銭で取引終了。

本日14日のドル・円は、主に107円台後半で推移か。米企業決算の悪化が警戒されており、リスク選好的な円売りは引き続き抑制される可能性がある。

米国経済の中長期的な見通しを巡って市場関係者の見方は分かれているようだ。2020年の世界経済はマイナス成長になることは避けられないものの、一部で米国経済のすみやかな回復への期待は残されている。ただ、米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は「新型ウイルスに効果がある治療薬、ワクチンが開発されるまで、米国経済のV字型回復は不可能」との見方を改めて伝えた。アトランタ地区連銀のボスティック総裁は、「景気回復の強さは健康リスク管理の自信回復次第」との見方を伝えている。

ウイルス感染の被害が拡大していることから、1−3月期の米企業決算は大幅に悪化するとみられている。米株式市場はそのような可能性を十分織り込んでいるはずだが、将来的な景気回復への強い期待が株価を下支えしていることも否定できない。ウイルス感染が将来的に終息に向かったとしても、すみやかな景気回復への期待が後退した場合、米国株式は反落する可能性がある。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:リスク選好的な円売りは引き続き抑制される可能性