米国株式相場は上昇。ダウ平均は1173.45ドル高の27090.86、ナスダックは334.00ポイント高の9018.09で取引を終了した。世界各国の中央銀行や政府が景気刺激策を導入するとの期待や、米大統領選の民主党候補指名予備選で穏健派とされるバイデン氏が予想外に健闘し、左派のサンダース氏の攻勢を食い止め、指名される可能性が強まったとの見方から投資家心理が改善した。セクター別ではヘルスケア機器・サービス、公益事業の上昇が目立った一方、エネルギー、銀行の上昇は限定的となった。

サンダース氏が掲げていた国民皆保険制度が導入される可能性が後退したこから、保険や薬品関連株の買い戻しに拍車がかかり、保険大手のユナイテッド・ヘルス(UNH)やシグナ(CI)、ヒューマナ(HUM)、製薬大手ファイザー(PFE)などが軒並み上昇。また、配車サービスのウーバー・テクノロジーズ(UBER)は、コスロシャヒCEOがライドシェアビジネスにおいて新型肺炎の影響は「あまり見られない」と楽観的な見解を示し上昇。同業のリフト(LYFT)も買われた。小売り大手のターゲット(TGT)は、ゴールドマンサックスが投資推奨リストに組み入れたことが明らかとなり上昇。

米連邦準備制度理事会(FRB)が0.5%の緊急利下げを実施したことに続いて、カナダ中央銀行も4日の会合で予想以上となる0.5%の利下げを決定、新型肺炎への対処で必要とあれは一段の対応する用意があるとした。

Horiko Capital Management LLC



<FA>

情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ1173ドル高、米大統領民主党候補選でバイデン氏が躍進