米国株式相場は下落。ダウ平均は879.44ドル安の27081.36、ナスダックは255.67ポイント安の8965.61で取引を終了した。朝方は小幅上昇して寄り付いたものの、新型コロナウイルスの感染拡大が、ハイテク企業や製造業のアジアでのサプライチェーンに影響を与えるとの見方から下落に転じた。米疾病対策センター(CDC)がコロナウィルスの米国での流行を警告すると、投資家のリスク選好姿勢が一段と後退し大幅続落となった。セクター別では全面安となり、特に運輸や銀行の下落が目立った。

安全資産として米国債を選好する動きが強まり、国債利回りの低下でシティ・グループ(C)、バンクオブアメリカ(BAC)、JPモルガン(JPM)など金融各社が軟調推移。決済ネットワークのマスターカード(MA)や航空大手のユナイテッド・コンチネンタル(UAL)は、コロナウィルスによる業績悪化を警告し下落。半導体のエヌビディア(NVDA)やマイクロン・テクノロジー(MU)は、一部アナリストによる投資判断引き下げを受け売られた。

クラウドベースの顧客管理ソフトなどのセールス・フォース(CRM)は、マーケット終了後に11-1月期決算を発表、一株利益、売上高ともに予想を上振れた。

Horiko Capital Management LLC



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ879ドル安、投資家心理の悪化が続く