30日のニューヨーク外為市場でドル・円は109円01銭まで上昇後、108円58銭まで反落したが、108円96銭まで戻して引けた。米・10-12月期個人消費速報値が予想を下回ったこと、米疾病対策センター(CDC)は「米国で初の新型コロナウイルスで人から人への感染を確認した」と発表したことから、リスク回避の円買いに拍車がかかった。世界保健機関(WHO)が新型肺炎で「緊急事態」を宣言したが、株式相場の回復に連れて下げ止まった。

ユーロ・ドルは、1.1015ドルから1.1039ドルまで上昇し、1.1032ドルで引けた。ユーロ・円は、119円78銭から120円25銭まで上昇した。ポンド・ドルは、1.3110ドルまで上昇後、1.3075ドルまで弱含んだものの、その後は下げ渋った。一部で利下げの憶測もあったが、英中央銀行が金融政策を据え置いたため、ショートカバーが加速。ドル・スイスは、0.9715フランから、0.9680フランまで下落した。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:新型肺炎の感染拡大で景気見通しは一段と悪化