米国株式相場はまちまち。ダウ平均は26.18ドル安の29160.09、ナスダックは18.71ポイント高の9402.48で取引を終了した。新型コロナウィルスの感染拡大を巡り、中国政府が複数都市での移動制限措置を実施したことから同国経済減速への懸念が強まり、売りが先行。シンガポールでも感染者が発見されたことが嫌気された。その後、世界保健機関(WHO)が非常事態宣言を見送ったことから懸念が和らぎ、引けにかけて下げ幅を縮小した。セクター別では、運輸や資本財が上昇する一方で耐久消費財・アパレルや電気通信サービスが軟調。

ケーブルテレビのコムキャスト(CMCSA)は、有料テレビ放送の契約者数減少を受けて下落。損害保険のトラベラーズ(TRV)は、決算内容が嫌気され軟調推移。一方で、複合企業のゼネラル・エレクトリック(GE)は、モルガンスタンレーによる投資判断引き上げにより上昇。アメリカン航空(AAL)やジェットブルー(JBLU)は、決算内容が好感され堅調推移となった。

半導体のインテル(INTC)はマーケット終了後に10-12月期決算を発表し、売上高、一株利益ともに予想を上振れた。時間外取引で上昇して推移している。

Horiko Capital Management LLC



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ26ドル安、新型肺炎を巡る懸念後退し下げ幅縮小