かんぽ生命保険<7181>:1899円(-79円)
大幅続落。金融庁では、不適切な保険販売を受け、保険業法に基づいて保険販売を対象に業務停止命令を出す方向で検討に入ったと報じられている。顧客に虚偽の説明をして保険料を二重に取るなどの法令違反があったと判断しているもよう。不正発覚に伴って7月から保険販売の営業を自粛しているが、20年1月からの販売再開を目指していた。業務停止命令が出れば、保険販売時期は再び延期される可能性が高いとの懸念が強まる形に。


電通<4324>:3930円(-210円)
大幅反落。前日に19年12月期業績予想の下方修正を発表している。調整後営業利益は従来予想の1429億円から1355億円に減額、海外事業の不振継続が重しとなった。また、営業利益は985億円から609億円に減額、約200億円の構造改革費用、一部無形固定資産の評価減などが影響。下方修正は想定外との見方が優勢に。20年12月期は、構造改革費用は若干発生の見通しだが、それ以上に人件費など費用削減効果が顕在化すると見込んでいる。


パーク24<4666>:2702円(+215円)
急伸。前日に19年10月期の決算を発表している。営業利益は223億円で前期比1.0%減益、従来予想の226億円に沿った線での着地となった。モビリティ事業の拡大で8-10月期は増益に転換している。一方、20年10月期は267億円で同19.6%増益予想、市場想定を上回る水準とみられる。稼働率向上や価格改定効果などによるモビリティ事業の利益拡大、国内駐車場事業での着実な台数増加などを見込んでいるもよう。


フリー<4478>:2664円
公開価格(2000円)を25.0%上回る2500円で初値を付けた。会社設立は12年7月9日。主な事業はスモールビジネス向けクラウドERPサービスの提供。20年6月期の営業損益予想は28.76億円の赤字(前期実績は28.30億円の赤字)。SaaSサービスが順調に推移すると見込む一方、売上原価や販管費が膨らむことから赤字が継続する。第1四半期の実績は4.86億円の赤字だった。


Jストリーム<4308>:621円(+17円)
大幅に反発。アイドルプロジェクト22/7が行ったスペシャルミニライブで4Kトライアングルストリーミング方式でのVRライブを実施したと発表している。同方式のVRライブはPlayStation VRでの視聴が可能で、会場内に設置された複数の4KVRカメラから好きな視点をユーザーが自由に選択できる。Jストリームは高画質配信のVR技術などでバックアップしており、VR配信需要が増大するとの期待から買いが入っているようだ。


ボルテージ<3639>:565円(+80円)
ストップ高。人気アプリ「ダウト~嘘つきオトコは誰?~」の中国語簡体字版を、世界最大のゲーム会社である中国テンセントが近く配信開始予定の読み物アプリ「一零零一」内の初期タイトルとして、配信を開始すると発表している。同社初となる中国向けのタイトルとなる。2020年6月期第3四半期に配信開始予定。テンセントの配信網が活かされることで、大きな収益寄与を期待する動きが先行している。


プロレド<7034>:9120円(+1120円)
急騰。20年1月10日を基準日に1株につき2株の割合で分割すると発表している。20年10月期の営業利益予想は前期比16.0%増の12.35億円を見込む。19年10月期の営業利益は営業パートナーの拡充及びリレーション強化などを推進し、73.2%増の10.65億円で着地した。また、東証本則市場への市場変更申請準備を開始したほか、新株予約権2500個(潜在株式数25万株)を第三者割当で発行すると公表している。


ソレイジア<4597>:201円(+1円)
続伸。スウェーデンのPledPharma ABと共同開発している開発品SP-04の国際共同第3相臨床試験(POLAR試験)のうち、POLAR-A試験で被験者の組入れが完了し、約1年後に主要有効性評価項目解析を完了する予定と発表している。SP-04は末梢神経障害の発現を抑制する医薬候補品。POLAR-A試験は、術後補助化学療法を受ける大腸がん患者を対象としている。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 注目銘柄ダイジェスト(前場):ボルテージ、プロレド、パーク24など