米国株式相場はまちまち。ダウ平均は92.10ドル高の27783.59、ナスダックは3.99ポイント安の8482.10で取引を終了した。米中通商協議の先行き不透明感から売りが先行したものの、パウエルFRB議長の議会証言を見極めたいとの思惑から下げ幅を縮小。パウエル議長は当面の金利据え置きを示唆した。午後に入り、農産物購入を巡って米中交渉が難航していることが伝わると、ナスダックに売りが広がり上値の重い展開となった。セクター別では、公益事業や不動産が上昇する一方で自動車・自動車部品や銀行が下落した。

エンターテイメントのウォルト・ディズニー(DIS)は、昨日より開始した動画配信サービスの加入者数が既に1000万人を突破したことを明らかにし上昇。スポーツ用品のナイキ(NKE)は、アマゾン(AMZN)のサイト上でのスニーカーや衣料品の直接販売を終了することを発表し堅調推移。一方で、衣料品のカナダグース(GOOS)は、軟調な業績見通しが嫌気され大幅下落。アパレルのギャップ(GPS)は、バークレイズがアンダーウェートで新規格付けを行い売られた。

ネットワーク機器メーカーのシスコ・システムズ(CSCO)は、マーケット終了後に8-10月期決算を発表し、売上高、一株利益ともに予想を上振れたものの、11-1月期の増収率予想が下振れ、時間外取引で下落して推移している。

Horiko Capital Management LLC



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ92ドル高、米中協議の先行き不透明感が広がる