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ストップ高買い気配。前日に株主優待制度の拡充を発表している。これまでは、3月末に100株以上保有している株主に対して、QUOカード1000円分を贈呈していたが、20年3月末株主以降はこれを2000円にまで引き上げる。前日終値を基準にすると、期末の1株6円配当と併せて、配当・優待利回りは6.3%の水準にまで高まることになる。個人投資家の資金流入につながる形へ。
大豊工業<6470>:686円(-120円)
急落で下落率トップ。第1四半期の決算報告書を期日の17日までに提出できなくなったと発表している。これを受けて東証では、同社株を監理銘柄(確認中)に指定した。不適切な会計処理の疑いがある米子会社で、有形固定資産の減損損失など追加の調査が必要になったことが背景。期限を30日に再延長するが、30日までに提出できない場合は、整理ポストを経て上場廃止となる見通し。先行き不透明感から処分売りの動きが強まる形に。
ツルハHD<3391>:11620円(-550円)
大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は126億円で前年同期比11.8%増益となり、通期計画の437億円、前期比4.5%増益に対して順調なスタートになっている。ただ、足元の月次動向から順調な決算期待は高かったとみられ、サプライズは乏しい状況のようだ。前期決算発表後から株価は大きく上昇し、前日も期待感先行で上げ幅を広げていたことから、短期的な出尽くし感へとつながっているもよう。
Welby<4438>:13200円(+1670円)
急伸。10月3日を基準日として、1株につき4株の割合で分割すると発表している。株式の投資単位当たりの金額を引き下げ、流動性を高めるとともに投資家層の拡大を図ることが目的。併せて定款を一部変更し、発行可能株式総数を700万株から2800万株に引き上げる。株式分割後の発行済株式総数は778万4800株。前日までの続落を受け、値頃感が高まっていることも買いを後押ししているようだ。
JFE<5411>:1316.5円(-66.5円)
大幅続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「オーバーウェイト」から「ニュートラル」に格下げ、目標株価も2590円から1660円に引き下げている。国内のベースマージン伸び悩み、中国を中心とした厳しい外部環境などを反映しているもよう。今期経常利益は1900億円から1200億円に引き下げ、会社計画1250億円や市場コンセンサスを下振れるとみている。なお、同証券では日本製鉄<5401>の投資判断も格下げしている。
国際帝石<1605>:1048円(+54円)
大幅反落。前日は、サウジアラビアの石油施設が攻撃を受けたことで、供給不安から原油相場が急伸し、同社を筆頭に石油関連株が一斉高となった。一転、本日は関連銘柄に戻り売りが優勢となっている。サウジアラビアの石油生産量は今後数週間で攻撃前の水準を回復すると伝わったことで、過度な需給ひっ迫思惑が後退、前日のNY原油相場は6%近い反落となっている。
免疫生物研究所<4570>:802円(+74円)
急騰。熊本大学などとともに「抗HIV抗体及びその製造方法」に関する国内特許の共同出願手続きを完了したと発表している。遺伝子組換えカイコによる抗HIV抗体の製造に関して有効性が確認できたため、知的財産権を確保する。遺伝子組換えカイコで生産した抗体は高い抗体依存性細胞傷害活性を有しており、有望な医薬品候補物質であるという。今回特許出願した抗HIV抗体は、免疫生物研究所が最も注力するパイプラインのひとつ。
ソレイジア<4597>:155円(+4円)
急伸。現在実施中の開発品SP-02(新規抗がん剤、ダリナパルシン)の第2相臨床試験で、被験者の登録が目標症例数に到達したと発表している。今回の臨床試験は再発または難治性の末梢性T細胞リンパ腫を対象疾患としており、承認申請前の最終試験。20年に統計解析を経た試験結果を公表する予定で、結果が良好な場合は当局との最終協議を経て承認申請に移行するとしている。
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