以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家大野芳政氏(ブログ「証券アナリストが考えたスマホでできるお手軽株式投資「トランプ式投資術」」を運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2019年8月10日16時に執筆


株式市場では国内外の証券会社やシンクタンク各社から毎日、多数のアナリストレポートがリリースされています。もともと、大口の売買注文を出す機関投資家向けに書かれていましたが、最近では一般の個人投資家にも提供されており、目にする機会も多いのではないでしょうか。


個別株のレポートでは、証券アナリストがファンダメンタル分析を基づいて個別株の企業価値を算出し、現在の株価に対する「割安・割高」から「買い(強気)・中立・売り(弱気)」などの株価レーティングを付与しています。


レポートがリリースされた直後は、一時的に値動きが大きくなるため、こうしたレーティングの情報を材料に売買する個人投資家も少なくありません。ただし、銘柄によっては、寄り付きが天井になってしまうことも多々あるため、レーティングに期待して買ったら高値を掴んでしまったという経験がある方も多いのではないでしょうか。


はっきり言うと「レーティング引き上げ=儲かる」は間違いです。「玉」よりも「石」の方が多いため、これだけでは勝率としては低いと考えた方がよいでしょう。しかし、「玉」と「石」を見分けることができたらどうでしょうか。勝率はぐんと上がります。


「玉」と「石」の違いはなんなのか。証券アナリストの「大野芳政」が株価レーティングを15年間以上、研究し続けた結果、いくつかの法則を発見しました。


そこで、レーティング公開後の値動きが一巡した銘柄から、短期だけでなく、中長期的にも上値余地が大きく残っている注目銘柄を紹介します。

☆今週の2銘柄はこちら!!

■クリーク・アンド・リバー社<4763>

岩井コスモ証券が8月7日に投資判断を新規に「A(強気)」、目標株価1,700円を付与したことが伝わっています。


私が注目しているのは、新規事業への取り組みです。レポートによると、「同社はM&Aを活用し、ファッション、シェフ、ドローン、舞台芸術などの分野にも事業領域を拡大している」ようです。まだ投資段階のようですが、すでに「今期黒字化を見込む事業も現れている」とのこと。会社側が今期大幅増益を見込んでいるため短期的な業績に注目されがちですが、同社の魅力は中長期的な業績ポテンシャルにあると思います。


目標株価との乖離も34.5%(8月9日終値で計算)と大きく、株価が一度1,400円台を付けてくれば、物色の矛先が一斉に向かう可能性が高いのではないでしょうか。


■東洋電機製造<6505>


東海東京調査センターが8月8日に投資判断を「Neutral(中立)→OUTPERFORM(強気)」に、目標株価を1,600円から1,900円へ引き上げたことが伝わっています。


レポートの内容は、「北京オリンピック前後で大量納入した北京地下鉄向けを中心に、好採算のメンテナンス需要が見込まれている」というもの。事業環境の好転を根拠としたアプローチであり非常に納得感が得られやすいのではないでしょうか。


このような内容は株価への織り込まれ方も早くなる傾向があることには注意が必要ですが、PBR(1株純資産倍率)が0.5倍と割安感があることを考慮すれば、通常よりも息の長い相場が期待できそうです。

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執筆者名:大野芳政
ブログ名:証券アナリストが考えたスマホでできるお手軽株式投資「トランプ式投資術」



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情報提供元: FISCO
記事名:「 大野芳政:アナリストが教える「株価レーティングで1億円儲ける?!」投資法【FISCOソーシャルレポーター】