8日のマザーズ先物は前週末比14.0pt安の891.0ptで終了した。高値は905.0pt、安値は888.0pt、取引高は887枚。

本日のマザーズ先物は、前週末の米国市場では、韓国のサムスン電子の業績悪化を受けたハイテク株安を背景に日経平均も下落したことなどから、個人投資家のマインドも悪化した。マザーズ先物にもリスク回避的な売りが先行し、一時前週末比17.0pt安の888.0ptまで下げ幅を広げた。ただ、市場では、国内ハイテク企業の先行きを占う上でも注目される安川電<6506>の決算発表を11日に控えているほか、月末の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ幅を探る上で注目されているパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言も10、11日に予定されている。見極め材料が山積しているため、市場では「積極的にポジションを一方向に傾けることは難しい」との指摘が聞かれた。このため、目先は個別に材料のある銘柄を中心に選別色が強まりそうだ。本日のマザーズ市場は、急ピッチの上昇に対する反動から利益確定売りが膨らんだJIG-SAW<3914>は前週末比1000円(-14.35%)安の5970円と10日ぶりに大幅に反落し、アクセルM<3624>も前週末比90円(-12.47%)安の632円と8日ぶりに反落した。また、業績悪化が売り材料視された霞ヶ関キャピタル<3498>は前週末比455円(-9.46%)安の4355円と5日ぶりに反落した。一方、先週末に新規上場し値が付かなかったフィードフォース<7068>の初値は公募・売り出し価格(1150円)比2.4倍の
2760円で生まれ、その後は一時3260円とストップ高まで買われた。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 マザーズ先物概況:下落、米ハイテク株の下落なを映して売り先行(2019年7月8日)