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※2019年6月24日7時に執筆
投資家にとっての年1回のイベント、株主総会。先日レポートしたタカラトミー<7867>に続き、RIZAPグループ<2928>の株主総会に参加したので、興味深かった点をレポートする。
株主総会の開催はホテルニューオータニ 鶴の間で執り行われた。5000人以上の株主が観客席全体を埋め尽くし、取締役・監査役たちが登壇する大規模なイベントだった。
また来場者特典でRIZAPグループの洗顔クリームとミネラルウォーターを手土産に頂いた。
株主総会は、事業報告と招集通知に記載の4議案を、議長である社長の瀬戸氏が順番に説明し、決議前に株主からの質問を受け付け、最後に議決をとる流れで進んだ。
株主は総勢25名が質問台に立ち、2時間を超える活発に質疑応答が行われた。
質問内容は、、投資家のRIZAPグループに対する関心の高さ、おそらく今後も株主であり続けるかの判断材料を探している様子が伺えた。
個人的に最も目を引いた質疑応答を、少し長くなるが1つ紹介する。
退任する松本取締役の1年間の感想と今後のRIZAPへの見方とその回答である。
松本取締役の回答は、
「1年前の株主総会、瀬戸氏に会った感動も覚えている。入社前にRIZAPゴルフをやった。
今もボディメイクに通っている。貴重な1年を過ごした。
率直に入社前後の印象は違った。16年前に瀬戸氏が創業し目指したものと、実態がちょっと違い、軌道修正した方が良いと感じた。当初の任務と違ったことをやることになった。
全部間違っていたわけではなく、軌道修正した方が今後の会社のために良い。
瀬戸氏と毎日会うわけではないが、議論尽くした。対立もあったが憎みあうことはなかった。
提言した内容の一部を聞いて頂いた。会社は儲かり、顧客にも喜んで貰えているので、黒字にしましょう、キャッシュを生みましょう。目指した会社と違う会社もあったから。
RIZAPは今年一年では回復する。V字ではないが、来年も大きな軌道修正もしながら成長すると思う。瀬戸社長の名前は健康の健。親子の様に年が違い、言い過ぎたようにも思う。」
一通り質問を受け付けたあとは議案の採決に進み、全4議案は無事承認され、最後に新任取締役(社外)の中井戸氏と望月氏のご挨拶があり、12時半過ぎに株主総会は終了した。
閉会後、会場外にRIZAPグループの株主優待商品が展示されており、株価下落を慰める優待商品がどういったものか、手にとって拝見できたのは良かった。
今回株主総会参加で感じた一番のメリットは、世間で騒がれている赤字企業の実態を自らの目と耳でどんな経営者が会社を率いていて、どんなことを考えているか、じっくり観察しながら今後の投資判断にいかせる事だ。
皆さんも投資先企業の株主総会に、時間があれば積極的に参加頂きたい。
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執筆者名:アイデア投資家
ブログ名:アイデア投資家
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