27日のニューヨーク外為市場でドル・円は、107円95銭から107円67銭まで下落し、107円79銭で引けた。米1-3月期国内総生産(GDP)確定値は市場予想を下回ったほか、週次新規失業保険申請件数が予想外に増加したため、米債利回り低下に伴うドル売りが優勢となった。また、クドロー国家経済会議(NEC)委員長が対中追加関税を米国が進める可能性があることを言及したほか、中国が貿易協定合意条件として制裁関税の完全撤廃を求めているとの報道を受けて、米中首脳会談への期待を受けた円売りは後退した。

ユーロ・ドルは、1.1377ドルから1.1356ドルまで下落し、1.1369ドルで引けた。ユーロ・円は、122円73銭から122円40銭まで下落。ポンド・ドルは、1.2717ドルから1.2662ドルまで下落した。ドル・スイスは、0.9802フランから0.9760フランまで下落した。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:ドル・円弱含み、米中協議進展への期待後退