4日午前の東京市場でドル・円は下げ渋り。米利下げ観測を背景としたドル売りが先行したが、クロス円の上昇でドル・円は底堅く推移した。

世界的な貿易環境の悪化で米国経済への影響が見込まれ連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ観測が急速に広がるなか、ドル売り圧力が継続。ドル・円は軟調地合いの日本株や中国株を手がかりに107円80銭台に軟化する場面もあった。

ランチタイムの日経平均先物は軟調地合いとなり、日本株安継続の思惑から引き続き円買い方向に振れやすい。ただ、ドル全面安の影響で主要通貨がドルに対して強含んでいる。そのため、クロス円を押し上げ、ドル・円を下支えしているようだ。

ここまでの取引レンジは、ドル・円は107円85銭から108円07銭、ユーロ・円は121円30銭から121円53銭、ユーロ・ドルは1.1242ドルから1.1253ドルで推移した。

【要人発言】
・米財務省・通商代表部(共同声明)
「中国は最終案をまとめる際に合意項目を撤回」

【経済指標】
・日・5月マネタリーベース:前年比+3.6%(4月: +3.1%)
・豪・1-3月期経常収支:-29億豪ドル(予想:-29億豪ドル、10-12月期:-63億豪ドル←-72億豪ドル)
・豪・4月小売売上高:前月比-0.3%(予想:+0.2%、3月:+0.3%)




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情報提供元: FISCO
記事名:「 東京為替:ドル・円は下げ渋り、クロス円が下支え