■金需要を押し上げたイベント そんなインドで最近、金需要を押し上げるイベントがありました。Akshaya Tritiyaというヒンズー教とジャイナ教の春の祭礼です。この日は、新しい事業、結婚、金や他の財産への高額な投資をするにあたって縁起の良い日とみなされています。このお祭りのポスターを見てみると、金貨や金の宝飾品がたくさん描かれていて、いかに金にゆかりのあるイベントなのかをうかがうことができます。このお祭りは毎年4月または5月に開催されるもので、今年は5月7日だったのですが、ちょうどインドルピー建ての金価格が値下がりしていたこともあり、この日1日で23トンの金が売れたといいます(The India Bullion and Jewellers Association)。またこの日に備えるためか、インドの金輸入量は3月の73トンから4月は121トンへ増加したという話もあります。前年の4月52.8トンと比べても、多いことがわかります。