以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家R氏(ブログ「デイトレで勝てない人のためのブログ」を運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2019年3月13日12時に執筆

こんにちは。今回は買値撤退について書いていきたいと思います。買値撤退の決断というのは非常に難しいものです。しかしこの買値撤退さえ上達すれば、デイトレ力は大幅にアップすること間違いなしです。


■買値撤退が難しい理由とは

その銘柄をその価格で買ったということは、自分の中で上がるイメージがあるからですね。そして軽く上下はするものの、現在値は結局まだ自分の買値。しかし先ほどと違い、勢いもないため、ここから先は厳しいかも知れないと感じているとしましょう。

そんな時、あなたは買値撤退をすぐに決断することが出来ますか?私は10年以上デイトレをしていますが、いまだに躊躇してしまうことがあります。

手数料損になってしまったり、1ティックの損失が出るような場面では、どうしても売ることを躊躇してしまうものです。それは目の前に希望の光があるからです。

買値より1ティック上ならば少し利益が残る。そんな希望が見えているため、雰囲気で危険を感じていてもどうしても買値撤退に踏み切れず、1ティック上に売り指値を入れてしまうのです。


■買値撤退の練習の意味

買値撤退を嫌う理由として、手数料損が嫌だというのはもちろんありますが、それ以上に機会損失と言いますか、自分が買い、しばらくホールドしていた時間が無駄になることを嫌う傾向にあります。

せめて500円でも、1000円でもいいから自分が買ってリスクを取った時間の意味を欲してしまうのです。

しかし、買値撤退を躊躇したがゆえに大きな下落に巻き込まれてしまうという悲劇は何度も経験してきたことでしょう。私自身も何度もこれに苦しめられました。


■即決力を身に付ける

買値撤退という判断は、ある意味でロスカットよりも難しいものです。実際に損が出ているわけでもありません。自分の行動の意味を持たせたいとも思っています。

自分の素直な感覚としては危険を察知しています。しかしそれでもまだ買値であり、含み損にもなっていない位置で諦めたくない。手数料損さえしたくない。そんな人間の本質とも言える感情が邪魔をします。

それほど買値撤退という行動を起こすには感情に大きな決断が必要になるのです。そういう意味では、買値撤退さえきちんとマスターすれば、ロスカット力も上がり、様々な場面での決断力が即決力として身に付くはずです。

雰囲気で何かを感じた時、「でもなぁ・・・」と躊躇したことで逃してしまうようなことも多いと思いますが、そういう場面での即決力にもつながることでしょう。
是非、買値撤退の大切さを再確認してみて下さい。

あくまで私個人が勝てるようになった経緯に基づいた個人的な意見になります。参考になるという方もいれば、参考にならない方もいらっしゃると思います。

どんな人にも面白いと思ってもらえるような記事作りに励んでいきたいと思いますのでよろしくお願いします。

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執筆者名:R
ブログ名:デイトレで勝てない人のためのブログ



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情報提供元: FISCO
記事名:「 個人投資家R:買値撤退の練習でデイトレ力大幅アップ【FISCOソーシャルレポーター】