11日のドル・円相場は、東京市場では110円88銭から111円31銭まで反発。欧米市場でドルは111円03銭から111円28銭まで買われており、111円20銭で取引を終えた。

本日12日のドル・円は、主に111円台前半で推移か。欧米株高を意識してリスク回避的なドル売りはやや縮小するとみられる。

報道によると、英国政府は欧州連合(EU)からの離脱合意案の修正を確保したもようだ。ユンケル欧州委員長は会見で「法的に拘束力のある手段で英首相と合意に達した」と述べており、英国議会に対して修正EU離脱案を支持するよう求めた。メイ英首相は「バックストップ巡って法的拘束力を伴う修正で合意した」と述べた。メイ首相は「離脱後もEUとの緊密な経済関係は維持される」との見方を示しており、12日に英国議会で行なわれる修正離脱合意案の採決で合意案が可決される可能性が浮上している。

先週末時点で英政府の修正欧州連合(EU)離脱案は議会で否決される可能性が高いとみられていたが、EU側が英国側の事情に一定の配慮を示したことによって「合意ある離脱」への期待が高まった。なお、報道によるとユンケル欧州委員長は「英国は5月23日までにEUを離脱しなければならない」と伝えている。12日の採決で修正案が否決された場合、リスク回避的な取引が急速に拡大し、米ドル買い・欧州通貨売りや欧州通貨売り・円買いの動きが強まる可能性がある。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:欧米株高を意識してリスク回避のドル売り縮小も