米国株式相場は下落。ダウ平均は200.23ドル安の25473.23、ナスダックは84.46ポイント安の7421.46で取引を終了した。欧州中央銀行(ECB)によるユーロ圏経済成長見通しの下方修正を受けて、欧州株が全面安となり、売りが先行。世界経済の鈍化懸念が意識され、終日下落となった。セクター別では、電気通信サービスや公益事業が上昇する一方で小売や食品・生活必需品小売が下落した。

食品小売のクローガー(KR)は、決算内容が予想を下回り大幅下落。ドラッグストアのウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンス(WBA)は、米食品医薬品局(FDA)が未成年者に対して最もタバコの違法販売を行っている薬局と名指しで批判し軟調推移。複写機のゼロックス(XRX)は、持株会社設立を発表し売られた。一方で、ゲーム大手のエレクトロニック・アーツ(EA)は、一部アナリストがスポーツゲームの事業価値の高さに言及し上昇した。

SNSのフェイスブック(FB)は、複数のメッセンジャーを統合し、小規模グループや個人間のプライバシーを重視する方針を発表した。メッセージが暗号化される為、ターゲット広告の効果にマイナスの影響が生じる一方、プライバシー重視の姿勢を評価する向きもある。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ200ドル安、世界経済鈍化への懸念強まる