米国株式相場は下落。ダウ平均は133.17ドル安の25673.46、ナスダックは70.44ポイント安の7505.92で取引を終了した。12月貿易赤字が10年ぶりの高水準となり、寄付き後から下落する展開となった。経済協力開発機構(OECD)が世界経済見通しを再び下方修正したほか、地区連銀経済報告(ベージュブック)では、多くの地域で景気減速が指摘され、軟調推移となった。セクター別では、食品・飲料・タバコや素材が上昇する一方で自動車・自動車部品や半導体・半導体製造装置が下落した。

原油相場の下落で、エネルギー会社のチェサピーク・エナジー(CHK)や深海油田開発のトランスオーシャン(RIG)などエネルギー銘柄が軟調推移。複合企業のゼネラル・エレクトリック(GE)は、19年の工業部門のフリーキャッシュフローが赤字となる見通しを示し下落。旅行口コミサイトのトリップアドバイザー(TRIP)は、一部アナリストによる投資判断引き下げにより、売られた。一方で、アパレルのアバクロビー&フィッチ(ANF)は決算内容が好感され大幅上昇となった。

トランプ大統領は、米国株上昇が来年の大統領選再選への好材料となる為、米国株の動向を注視しており、米中交渉の早期合意を求めている。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ133ドル安、米景気減速への警戒感が広がる